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鶴見の穴場釣りスポット!「二ツ池公園」

2021.08.24

鶴見区内の知る人ぞ知る釣りのスポットといえばここ、「二ツ池公園」。

住宅地や工場の真ん中にあるのに釣りの穴場なんて不思議ですよね。実はこちらの「二ツ池」はもともとは灌漑(かんがい)用のため池だったんです。

ため池を公園として整備する際、池のまわりに釣り専用の遊歩道を作ったことから、釣りのスポットとして注目されるようになりました。

ちなみにこの二ツ池にはおもしろい伝説が残っています。言い伝えによると、もとは大きな一つの池だったところに、あるとき空から竜が落ちてきて、なんと竜の長い胴体によって池を二つに分かれてしまったとか。ため池の土手に竜の姿を重ねるなんて、昔の人は本当に想像力が豊かですよね。

“キャッチアンドリリース”がルール

釣りが趣味の私の夫も、仕事が忙しくて大好きな海釣りに行けないときは、こちらで糸を垂らすことがあります。釣ったら池にもどす“キャッチアンドリリース”がルールなので、釣った魚を夕飯のおかずの一品に、とはいきませんが、魚がエサに喰いついた“アタリ”の感覚があるだけで満足なのだそうです。


釣れるのは、ヘラブナ、クチボソ、鯉、ブルーギル、ブラックバスなど。数センチのものから数十センチの大物が釣れることもあるそうですよ。

お年寄りの社交の場

「二ツ池公園」にはさまざまな釣り人がやってきます。お父さんが子どもを連れてきたり、中学生がグループで来ていたり。もちろん一人で来る人も。なかでもお年寄りがいちばん多いでしょうか。のんびり釣りをしながら世間話をしているお年寄りの姿をよく見かけます。いくつになっても打ち込める趣味を持ち、その仲間が集う場所があるのはすてきですね。

なんでもない景色に癒される

私はわりと頻繁にこの公園を利用しているのですが、釣りをするためではありません。ベンチに座って景色を眺めながら、ぼーっと時間をすごすためです。

大型ショッピングモール”トレッサ横浜”から徒歩10分の距離にあるので、買い物帰りに一息つくのにぴったりの場所です。
池、遊歩道、ベンチ、樹々のみのシンプルな公園ですが、ここでしか見られない景色が私のお気に入り。

桜並木を背にしてベンチに座ると、池のむこうに住宅や工場の屋根、樹々の緑、そして青い空が見わたせます。まわりに遮るものがないので、空がとっても広く見えるのです。高い建物といえば鉄塔くらい。
このなんてことない景色を見ていると、ふーっと体の力が抜けていくのを感じます。自然の癒し効果なのでしょうか。

遊歩道は散策用と釣り用に分かれていて、散策用の遊歩道にはスロープが完備されているので、車椅子やベビーカーでも安心して通れます。
ランチやおやつを持ってベビーカーで子どもと一緒にくると、ちょっとしたピクニック気分が味わえます。ただし公園内にはトイレがないので注意してくださいね。

お花見スポットとしてもおすすめ

さらに「二ツ池公園」は隠れた桜の名所でもある、と私は思っています。
桜といえば近くにある「三ツ池公園」が有名ですが、桜の木の本数こそ多くはないけれど、こちらの桜の風景もなかなかのもの。満開の桜並木が、水面にくっきり映る幻想的な美しさは「二ツ池公園」ならでは。
臨港バス「二ツ池」のバス停から徒歩2分と交通の便もいいので、買い物やお仕事の帰りにぜひ立ち寄ってみてくださいね。

エリア情報

二ツ池公園

・住所:神奈川県横浜市鶴見区獅子ヶ谷1-24
・交通:JR京浜東北線、鶴見線 鶴見駅西口 川崎鶴見臨港バス 鶴02、03、04系統「二ツ池」下車、徒歩2分