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区名の由来はココ!通称タコの公園。幸区「御幸公園」

2021.11.23

区名に「幸」がついている幸区。なんだか幸せそうな印象があります。
隣の川崎区は地名なのに、どうして「幸」なんだろう?
そんな疑問がありました。

その疑問が解決したのは、たまたま「御幸公園(みゆきこうえん)」に遊びに行った時のこと。
多摩川の手前にあるこちらの公園。
タコの形をした遊具があるため、ママたちの間では「タコの公園」と呼ばれていました。

素朴な疑問が解決した、公園での発見とは?
さっそくご紹介します。

ユーズド専門店から徒歩5分!

「御幸公園」は、バス停「御幸公園前」で下車し、目の前にあります。
近くには大型のユーズド専門店が。
おもちゃや洋服などを見た後で、子どもたちを遊ばせるのにちょうどいい距離です。

自転車は駐車場の裏に並べて停めます。
多摩川方面から来園する際には、隣接している梅林の駐輪場が近いです。
駐車場もありますが、台数が限られているので公共交通機関をオススメします。

インパクト抜群!名物「タコのすべり台」

入ってすぐの場所にあるのは、御幸公園の名物(?)タコのすべり台。
ドーン!と置かれているので、かなりのインパクトがあります。

息子たちと遊びに来ると、まずここに突進していました。
公園の隣には球場があり、敷地の周囲でランニングしている人もいました。

時計は高い位置にあるので見やすく、トイレとゴミ箱、水道もそろっています。
自販機もあるので、水筒を忘れた時も安心ですね。

青空の下で駆け回ろう!芝生の丘

公園の奥には芝生の丘が広がっています。
平日の午前中はあまり人がいないので、子どもをのびのび遊ばせるのにぴったり。
ボールやシャボン玉、なわとびなど自由に遊べて、疲れたら広げたシートでひと休み。
あったかい飲み物を自販機で買い、多摩川大橋を見ながらおしゃべりできそうですね。

「幸区」の由来になった梅林

「御幸公園」は、ママたちの間ではタコのすべり台が有名です。
ですが、一般的に知られているのは、公園の奥に広がる梅林。
年が明けて初春を迎えると、たくさんの人が梅林を訪れます。

こちらの梅林、どうして有名なのでしょうか?
その理由が、梅林の入口にある石碑です。
「明治天皇臨幸御観梅跡(めいじてんのうりんこうごかんばいあと)」と、記されています。

今から300年ほど前の江戸時代初期、ここ一帯では梅を栽培し、梅干しを江戸に販売していました。
明治時代に入り、多摩川の氾濫で大半の梅の木がなくなった時点で残った木も老いており、実の収穫量は減っていたそうです。
ですが、花は健在。見事な花を文学者・成島柳北が称え、多くの人が訪れるようになったそうです。

明治17年(1884年)には、明治天皇が観梅の御幸に訪れ、「幸」が区名につくきっかけになりました。
また、小向町近辺の村が合併した際に、村名が「御幸村」となり、現在も町名として残っています。

梅林の歩道はキレイに整備されており、東屋で梅をゆっくり眺めることもできます。
案内板には、植えられているたくさんの梅の種類が。
「南高」のような、梅干しの銘柄でよく見かける種類もあります。

冬が近づいている現在、梅の木はまだ眠っています。
寒さが厳しい2月、いち早く春を告げるのが梅の花です。
一面の紅白の花に元気を分けてもらえそうですね。
みなさんもぜひ、足を運んでみてください。

エリア情報

御幸公園

住所:神奈川県川崎市幸区東古市場1
アクセス:JR南武線川崎駅下車徒歩30分、川崎市営バス「御幸公園」下車徒歩2分