以前、ハマサキマガジンでも紹介された鶴見図書館。
（小さな子も楽しめる！鶴見の日差しあふれる「横浜市鶴見図書館」 | ハマ・サキマガジン｜鶴見・川崎の生活をレポートする地域情報メディア (house.jp)）

そんな、鶴見図書館では定期的に企画展示を実施しています。
今回は9月21日から10月20日まで鶴見区役所の高齢・障害支援課と共催しおこなわれていた企画展示、『認知症を知る』について焦点を当てて、図書館司書さんにインタビューをおこないました。
図書館司書さんのお話とともに、展示を拝見した結果をご紹介をしていきます。

定期的におこなわれる企画展示

鶴見図書館では約1か月に1回の頻度で企画展示を実施しています。
鶴見図書館の方が中心となって企画を検討しており、この企画でテーマは幅広い範囲の中から検討されているそうです。

『認知症を知る』企画展示の前は、ちむどんどんの人気の影響を受け、『沖縄について』の企画展示をおこなっていました。
また、10月22日から11月17日には『フレイルってなに？〜介護予防について考えよう～』という企画展示がおこなわれています。

『認知症を知る』企画展示のきっかけ

今回の『認知症を知る』は9月が世界アルツハイマー月間、ということでこの企画展示が開催されました。
この企画展示には次の大きな思いが込められていたとのことです。

• 認知症の方のご家族の参考になるように
• 認知症について多くの方に知ってもらって地域として認知症の方を見守っていけるように
  
  

今回の企画展示で紹介している図書も頻繁に貸し出されていたそうです。
多くの方に利用されている鶴見図書館で、こうして企画展示をおこなうことが地域の方への普及啓発活動の拠点として大きな役割を果たしていることを感じました。

認知症についての理解を深めてもらうための試み

今回の企画展示にあたって、区役所の高齢・障害支援課の保健師さんや社会福祉士さんと相談して展示する本を検討し、参考になるパンフレットを集めたとのことです。
そして、今回の企画展示のために新たに蔵書を増やしたとのことでした。

さらに、それに加えて横浜市のほかの図書館の蔵書も借り入れをすることで、関連図書で貸出できる本を増やしたそうです。

注目すべきは、子ども向けの本が多数そろえられていたこと。
認知症の方の家庭であれば認知症についての理解があるものの、何も知らない家庭の方には認知症の専門書では難しすぎる、と考え、子ども向けの本も積極的に集めたとのことでした。

子ども向けの本は専門用語もわかりやすく解説されてることと、イラストや写真も多いのが特徴的でした。
「認知症という言葉は知っているけれど、具体的なことはわからない」という方にとっても非常に分かりやすく、認知症を知るきっかけとしては非常に有意義な展示だと思いました。

パネル展示やパンフレットも豊富

世界アルツハイマー月間についてはもちろん、さまざまな認知症や認知症サポーター養成講座についてまで、幅広く展示されています。

パンフレットについては「自分は認知症かな？」と感じ始めた方向けのパンフレットの展示もあります。
そして、認知症の方のご家族向けの相談先についてのパンフレットも充実していました。
こちらの各パンフレットについては、区役所の高齢・障害支援課等でも配布しています。

実際にパンフレットを読んでみると、「家族が認知症になった場合にはどんなところに相談できるのか」、「どんなサポートがあるのか」を知ることができました。
相談できる場所、同じ悩みを抱える人が集まれる場所を知ることができるのは認知症の方のご家族にとって、非常にありがたく、参考になるものだと思いました。

企画展示を見に行こう

企画展示については

• 鶴見図書館のホームページ
• 広報よこはま

で紹介されています。

広報よこはまは図書館や駅や区役所で入手できます。

またタウンニュースでも企画展示について紹介されることがあります。
タウンニュースはインターネットで閲覧できます。
タウンニュースでは開催されている企画展示の概要も記載されているので、興味のある方が事前に概要に触れるにはおすすめです。

毎月さまざまなテーマについて詳しく知ることができるので、企画展示を見に行くだけでもかなり充実した時間を過ごすことができますよ。

もちろん図書館なので、多くの蔵書を借りて読むことで、関心のあることについて深く知ることができます。
そして、オススメの蔵書について図書館司書さんに相談することもできるので、ぜひ関心のあるテーマについて、鶴見図書館の企画展示で理解を深めてみてくださいね。