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たくさんのホタルが光り輝く夜!矢向小の【ホタル観賞会】

2021.06.09

「矢向小学校でホタル観賞会をします。ぜひ見に来てください!」
そんなポスターを目にしたのは小学校の横を歩いている時でした。
子どもが書いたであろうかわいらしい文字と、ホタルの絵。

「小学校にホタルがいるの!?」
「こんな都会に!?」
こう思ったあなた!
そう、山奥でもない、コンクリートの道の住宅街の中に建っている矢向小学校でも、ホタルを見ることができるんですよ。

今日は横浜市立矢向小学校で、毎年行われている「ホタル観賞会」をご紹介します。

矢向小学校の特別な夜

すっかり暗くなった夜7:30。
学校に着くと入り口にライトが灯され、先生たちが受付をしていました。

暗がりに浮かび上がる校舎は、昼間見る姿と印象が違います。なんだか特別感があり、ワクワクドキドキして子どものころの夏休みを思い出しました。

矢向小学校の子どもたちもたくさん来ていましたが、きっと子どもたちも同じように感じているのでしょう。みんなそわそわうれしそうです。
子どもたちにとって、特別な夜ですね。

観賞場所に行くまでの道には、いくつかポスターが貼りだされています。
ホタルに関する情報を子どもたちがまとめたポスターで、なかなか興味深いものでした。

“ホタルは日本全国に45種類生息していて、横浜にもなんと1種類のホタルが生息しています”と、ホタルに関する豆知識が書かれています。

ホタル観賞会にむけての委員会(その名もビオトープ委員会)が設けられ、その委員の子どもたちが頑張って描いたそうです。ホタルの絵もとても詳細に描かれていて、ひとつひとつに見入ってしまいました。

委員会の子どもたちにとっても、努力の結晶を披露する特別な夜というわけです。

こんなにたくさんのホタルが!?

ホタルの観賞個所は3か所。
ビオトープ池と呼ばれる池と、校長室の前にある校長池、そして校庭の虫かごです。

まずはビオトープ池へ。
明るいとホタルの光が見えないので、池は照明もなく真っ暗です。
ネットに囲まれた池の周りをのぞき込むと…
「あっ!いたよ!!光ってる!」

なんとびっくり!探すまでもなく、池の中そこらじゅうでピカピカとホタルが光っていたんです。

ホタル観賞会といっても、数匹ポンポンといるだけかと思いきや…いい意味で予想が裏切らました。

次に校長池に行ってみました。
ここにもたくさんのホタルがいてびっくり!
校長池にはネットもなく、池の周りの草木にホタルがとまって光っているのが見えます。飛んで逃げていってしまうこともなく、ここが自分の居場所だと安心して、お尻をピカピカと光らせています。

最後に、校庭の真ん中に設置された虫かごものぞいてみることに。
ここは照明があり、虫かごの中のホタルを観察することができます。

子どもたちも虫かごに目をくっつけるようにして、まじまじと見つめていましたよ。

どの観賞ポイントにもホタルがたくさんいて、じっくりとホタルを楽しむことができました。

みんなで協力して育てたホタル

実はこのホタル、先生たちと地域の人、そして子どもたちみんなで育てたホタルだったんです

地域の協力者の方と、ビオトープ委員会の子どもたちが1年間幼虫を育ててくれます。
そしてその幼虫を1、2年生の子どもたちがビオトープ池と校長池に放流したそうです。
その幼虫の数、なんと1000匹!
なんであんなにたくさんのホタルがいたのか、それを聞いて納得しました。

毎年6月の上旬に行われる「ホタル観賞会」。
在校生とその家族だけではなく、地域の人も参加することが可能です。

暗闇の中に光り輝く無数のホタルは、一見の価値があります。
来年はぜひあなたも行ってみてください!
6月ごろになると、お知らせのポスターが貼られたり、ホームページにも情報が出ますのでチェックしてみてくださいね。

エリア情報

横浜市立矢向小学校

住所:神奈川県横浜市鶴見区矢向3丁目8‐1
電話番号:045‐581‐4672
最寄り駅:JR南武線矢向駅・尻手駅より徒歩10分