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「川崎」駅の「東海道かわさき宿交流館」で体験する歴史と文化の旅

2025.03.09

「東海道かわさき宿交流館」は、江戸時代の東海道川崎宿の歴史に触れられる無料の施設です。また、気軽に立ち寄れる休憩スポットとしても活用できます。歴史を感じながら街歩きの途中でひと息つき、地域の魅力を再発見してみませんか。

江戸時代から現代への変遷

案内によると1~3階が展示コーナーとのことで、まず3階からまわってみました。ここでは江戸時代からの町の歴史がたっぷりと紹介されており、展示品の数々に時代の移り変わりが色濃く反映されています。

館内を歩き回る中で、特に印象的だったのが「川崎分解劇場」というアクリル板の展示解説です。これは、4種のアクリル板が重なり、それぞれが異なる時代、あるいは町の構成要素を表現しているもので、町の変遷が視覚的に伝わってくる工夫がされています。

3階に向かうまでの階段には一段ごとに東海道五十三次の浮世絵が描かれていて、つい一段ずつ足を止めて見てしまいました。階段でこの細かいアートを楽しむも良し、エレベーターを利用して一気に3階に上がるのももちろん可能です。歴史を丁寧に描きながらも、訪れる人が楽しみながら知識を深められる工夫が凝らされているのがこの博物館の魅力のひとつです。

昔の町並みに触れる 川崎宿の再現と遊び心

2階に降りてくると、目に飛び込んでくるのは精巧に再現された「川崎宿」の模型です。江戸時代に栄えたこの宿場町は、今も地元の人々にとって大切な歴史的遺産であり、模型を見るだけで当時の活気ある様子が伝わってきます。

展示室には江戸時代の着物や履物も並べられ、リアルな昔の生活風景を感じることができます。顔出しパネルを使って記念撮影もできるので、家族連れの方や友人と訪れた方にはちょっとした思い出を写真に残すのも良いですよ。

また、来館者向けのスタンプも設置されており、スタンプコレクターにとっても貴重な一枚を手に入れるチャンスです。見どころが満載でありながら、ノスタルジーと遊び心を兼ね備えた展示空間が、このフロアの魅力を引き立てています。

1階は町歩きの小休憩にも利用可能

実はこちらの交流館、1階の一角には、町歩きで少し疲れた方にうれしい休憩スペースが用意されています。静かに過ごせるこのスペースでは、館内の展示品やアートを鑑賞しながら、ゆったりと一息つけるための工夫が施されています。

また奥には2万枚以上のタイルで作られた大迫力のモザイクアートがあります。なんと半年かけて制作された作品で、空や水、緑のグラデーションがきれいに表現されており、とても印象的でした。この空間も休みどころとして開放されているので、お立ち寄りの際はぜひ奥までご覧いただくことをおすすめします。

館内にはお土産売り場も併設されており、地元の銘菓やちょっとした記念品も購入できます。旅の記念に、または地元の歴史を感じられる贈り物としてぴったりのアイテムが揃っているので、訪れた際にはぜひチェックしてみてください。

「東海道かわさき宿交流館」は、地元の人にとっても新たな発見を与えてくれる魅力的な場所です。2013年の開館以来、町の歴史や文化を紹介し続けてきたこの施設は、2024年9月には50万人もの来場者を迎え、町のランドマークのひとつに成長しています。地元のボランティアスタッフも常駐しており、展示品の解説を無料で受けられるのもうれしいポイント。訪れる人が展示品を通じて地元の歴史や文化に触れ、再び足を運びたくなるような魅力が詰まっています。

何より驚くのは、これだけの内容を備えながら入館が無料であること。「川崎」駅周辺でちょっとした時間つぶしに訪れるのにもぴったりのスポットですし、歴史や文化に興味がある方なら、さらに充実した時間を過ごせること間違いありません。観光客だけでなく、地元の方にとっても新たな発見をもたらしてくれる「東海道かわさき宿交流館」で、歴史の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

エリア情報

東海道かわさき宿交流館

住所:神奈川県川崎市川崎区本町1丁目8-4
アクセス:JR東海道本線、JR京浜東北線、JR南武線「川崎」駅 徒歩約8分/京浜急行「京急川崎」駅 徒歩約5分
TEL:044-280-7321
開館時間:9:00~17:00(物販コーナーは、16:30まで)
入館料:無料
休館日:月曜日(月曜日が「国民の祝日に関する法律」に規定する休日にあたるときは開館し、その直後の休日でない日を休館)、12月29日~1月3日
駐車場:なし