願いが叶う?川崎藤崎のお祈りスポット「藤崎願掛け地蔵」
つい最近、散歩の帰り道に気になるスポットを発見しました。
そのスポットには「願掛け地蔵尊」という見慣れない文字が。
その名の通り、願いごとをしてお地蔵さまを参拝すると願いが叶う地蔵だそう!
道端にひっそりと建てられている穴場的スポットなので、つい見落としてしまいそうなマニアックな場所にあります。
見慣れた近所で散歩をしていたところで遭遇。
ご近所にご利益があるとされるスポットが存在していたという新しい発見をしたことがうれしかったので、今回は「藤崎願掛け地蔵」の歴史とともに初参拝の模様をお伝えいたします。
知る人ぞ知る隠れお祈りスポット?
藤崎一丁目あたりを散歩している時に見つけた気になる案内板。
そこに書かれていたのは、「ご命日 毎月13日願掛地蔵尊」の文字。
願掛け地蔵尊?近所にお地蔵さまがあるの?
長年住んでいた場所での新発見ってワクワクしますよね。
この看板の先をたどって行くと「藤崎町内会館」がありました。
ん?どのあたりにお地蔵さま?とぐるっと会館前をまわってみると掲示板の裏に隠れていました。
小規模ながらも立派な地蔵堂がありました。
何本もある願掛け地蔵尊と書かれた祈願旗と縦長の細いお賽銭箱が印象的です。
災厄から救われることを願ったのがはじまり
お地蔵さまにさらに近づいてみると周りにはカラフルな千羽鶴がかけてありました。
両横には生花が添えられていたり、地元の方がしっかりと管理されているのがわかります。
お地蔵さまの隣には案内板も設置されていました。
そこに書かれていたのは、「藤崎願掛け地蔵」についての歴史です。
時代は江戸時代の中期以降に、天明の大飢饉(てんめいのだいききん)をはじめとする異常気象や噴火などによる飢饉(ききん)が続いていたそう。
その時の犠牲者の霊を弔うとともに、今後そのような惨事が再び起きないように、こうした災厄から救われることを願ってお地蔵さまを建立したのが始まりと伝えられているようです。
昭和20年(1945)4月の空襲によって焼失し、放置されたままの状態が続いたそうですが、戦後に復元され今の場所に祀られたのだそう。
その後の年月とともに傷みが著しくなったことから昭和55年(1980)8月に現在の願掛地蔵尊として再建とのことです。
なるほど。この「藤崎願掛け地蔵」は当時の困っている地元住民の心のよりどころ、そして供養の場として存在していたのですね。
放置されたままの状態を経て、戦後に復元されるという歴史があり現存されているというのは、それだけ多くの方の信仰を集めてきたのがわかります。
身近なようで、意外に知らないご近所のことをお地蔵さまの発見から知ることができ、とても良い機会になりました!
毎年11月13日の年祭には多くの人がお参りに
案内板の最後には、毎月13日をご縁日としていることが書かれていました。
また、毎年11月13日を年祭としており、藤崎町内会ほか近隣の町内からも多くの方がお参りに訪れ、祈願旗を奉納されるのだそうです。
せっかくのご縁を大切に今年の年祭はぜひともお参りに行きたいと思います!
みなさんもお近くを通った際には、ぜひ立ち寄ってお祈りしてみてくださいね。
お地蔵さまを前にすると人々の信仰の厚さや歴史の重みを、感じることができますよ。
エリア情報
藤崎願掛け地蔵
住所:神奈川県川崎市川崎区藤崎3-6-9
アクセス:JR京浜東北線・東海道線・南武線 川崎駅東口より臨港バス川04系統乗車、「藤崎一丁目」下車徒歩約2分
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