ラゾーナ川崎に神社発見!「ラゾーナ出雲神社」
ラゾーナ川崎2階のルーファ広場で子どもと遊んでいた時のことです。ふと見上げると…「あれ?鳥居かな?神社が見えるような気がするけれど…でもあんな所に神社あったっけ?商売繁盛の神様なのかな?」と気になり、行ってみることにしました。
どんな神社か見に行ってみました
神社があるのは、4階の外側円形のデッキのところです。
建物内から外へ向かっていくと、先程の鳥居が見えました。
鳥居といえば朱色を思い浮かべるかもしれませんが、こちらは着色されていない年季の入った木製の鳥居です。派手さはありませんが、周りの景色と調和しており、木目が渋くてかっこいいです。しっかりしめ縄も飾られています。
鳥居を見上げると「出雲神社」と書かれていて、どうやら出雲大社と関わりがあるようです。
とても小さなお社ですが、細部まで丁寧に作りこまれた金の細工が木目に映えます。周辺の掃除もいきとどいていて、キレイに手入れがされていることから、大切にされている様子がうかがえます。
魔よけの榊(さかき)の葉もそなえられ、しめ縄も飾られています。
せっかくなので参拝をしていると、お散歩がてら参拝をしに来た方もいらっしゃいました。
神社の由来
それにしても、なぜショッピングモールに神社があるのでしょうか?
不思議に思っていると、お社の台座には次のように書かれていました。
「この神社は、縁結びの神として有名な島根県の出雲大社から1916年(大正5年)頃に分祀されたものです。当時は東芝の前身である東京電機の川崎工場(後の東芝堀川町工場)の安全と繫栄を祈念して分祀されました。2006年(平成18年)9月の「ラゾーナ川崎プラザ」完成を機に現在の地に遷座され、この地を訪れる「人と人」、「人と自然」の「縁・繋がり・絆」を見守っています。~後略~」
分祀された頃から100年以上も経っていたとは驚きです。
商売繫盛ではなく人々の縁を結ぶ神社だったのですね。
工場からショッピングモールになった今もなお、とり壊さずに大切に保存され、八百万の神様や物を大事にする日本人らしさが感じられる神社です。
確かにここは家族連れ・友達・恋人同士などたくさんの人々が訪れますし、人々の繋がりを見守るには最適の場所ですね。
いつも家族で遊びに来た際にはとても楽しく過ごせているので、知らず知らずの内にご利益があったのかもしれません。
キレイに手入れされた神社周辺
神社の周りはよく手入れがされていて、左右は和風な庭園になっていました。
石畳の部分ですが、遷座された当時は池になっていて、工場で飼われていた金魚がいたそうです。
ここ周辺だけ写真で撮ると、ショッピングモールの敷地内とは思えないほどキレイに手入れがされた庭園です。
少し奥には芝生の広場もあるので、子どもを遊ばせることもできますよ。
2階のルーファ広場の人工芝もいいですが、こちらは本物の芝で広々としてますし、通り道になっていないので人も少なくぶつかる心配もなさそうです。屋上なので風通しも良くて穴場の遊び場です。
子どももうれしそうに走り周ったり「ここ、お花が咲いてるよ!見てみて!」と植物を見たりして楽しんでいました。
ショッピングモールに神社があるなんてちょっと驚きですよね。
何度もラゾーナには遊びに行っていたのですが、まさか神社があるなんて今まで気がつきませんでした。
小さな神社ですが、お祭りをおこなうこともあり、2階のルーファ広場でも盆踊りや出店で大にぎわいになります。その際には神社で御朱印をいただくこともできるそうです。無人の神社ですので初穂料をお賽銭箱に入れて台紙にスタンプする形式ですが、お祭りなどのイベント時にだけ、年に数回のみの授与になりますので結構レアですよ!
みなさんもラゾーナに遊びに行った際には、ぜひ立ち寄ってお参りしてみてください!
何かいいご縁があるかもしれませんよ。
エリア情報
ラゾーナ出雲神社
住所:神奈川県川崎市幸区堀川町72-1 4F
アクセス:JR東海道本線、京浜東北線、南武線「川崎」駅から徒歩約2分
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