400年間川崎の地を見守る!矢向駅「静翁寺」
矢向駅から徒歩7分、立派な寺院がそびえています。
この「静翁寺(じょうおうじ)」が建てられたのは、今からなんとおよそ420年前。
途方もない時間の中、目まぐるしく変わっていく川崎の地を見守ってきました。
そして、今やなくてはならない寺院として、地元の住民に愛されています。
今回は、そんな「静翁寺」についてご紹介します。
400年以上の歴史を持つ 由緒ある寺院
武蔵国の地誌(現在の東京都・神奈川県の一部についての研究書)によると、静翁寺は大正16年に禅僧が開創しました。
その後、関東大震災や川崎大空襲といった苦難を乗り越え、現在も人々のよりどころとなっています。
そして、ここまで長年にわたって地域住民と時間をともにする寺院だからこそ大事にしているものがあります。
それが、「縁」です。
静翁寺が大事にしている教えのひとつに、「遇一行、修一行(ぐういちぎょうしゅいちぎょう)」というものがあります。
これは、日々の暮らしの中で出会うさまざまな縁を、どうすれば「善き縁」として生かすことができるか考えて行動せよ、というお示しです。
静翁寺は、そのお示しにのっとって、訪れるすべての人、そして川崎という地とともに歩んでいきたい、という想いを持っています。
そんな静翁寺に足を運べば、普段希薄になりがちな人と人とのつながりを大事にする意識を持てるかもしれません。
ペット墓地も 幅広い供養受け入れ
静翁寺は、仏事や供養についても柔軟に受け入れています。
例えば墓地は、継承者不要の永代供養墓地、ペット墓地といった伝統的な墓地以外でも多様に揃えられています。
実際に境内を訪れると、永代供養墓地の近くには赤い帽子と前掛けを付けたお地蔵さんが6体。
そしてそばにはお供え物がたくさん置かれていました。
たとえ、頼れる家族がいなくても、かわいらしいお地蔵さんとお参りしてくれる地域住民がいれば寂しくないのかも…と感じました。
一方動物供養は、ペット一霊15,000円で供養してくれます。
今や、ペットは家族も同然。
たくさんの思い出をくれたペットを人間と同じように供養したい、という方は多いはずです。
墓地はアクセスが良く、坂もないので気軽にお参りに行けるところもうれしいですよね。
喧騒から離れてリフレッシュ!月に1回の座禅会
静翁寺では、毎月1回、座禅会を開いています。
普段生活していると、なかなか静かな空間で気持ちを落ち着かせる時間は取れないもの。
座禅では、深くゆっくりと腹式呼吸をします。
それによって、脳内では、脳内神経伝達物質のひとつ「セロトニン」の分泌を促し、ストレスの軽減やリラックス効果、不眠症の改善が望めるそう。セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれているそうです。
さらに、雑念を振り払い、呼吸に集中するので、集中力の向上にもつながります。
ここまで良いことづくしな座禅は、近年ひそかにブームを巻き起こしています。
日頃忙しく、呼吸が浅くなりがちな現代人にはうってつけですよね。。
この月1回の座禅会は、檀家や信徒でなくても参加可能。
初めての方でも気軽に参加できます。
ここで基本的な座禅を学び、日常に取り入れるのも良いですね。
何百年という時間の中、その時代を生きる人々を見守ってきた静翁寺。
人との縁を大切にする、あたたかな雰囲気は、訪れる人の心を癒してくれます。
忙しくしている現代人にこそ、足を運んでみて欲しい寺院です。
エリア情報
静翁寺
住所 : 神奈川県川崎市幸区神明町2-58
アクセス:JR南武線「矢向駅」から徒歩約7分
関連記事
-
塩でいただく淡い衣のとんかつで、スタミナチャージ!小川町「とんかつ 六」
2024.08.03「とんかつ 六」は市電通りの少し手前、小川町にある人気店です。千葉県産のSPF豚を使ったとんかつを3種類の塩でいただけます。
-
創業110年!歴史のある和菓子屋さん「菓寮 東照(とうてる)」
2023.02.16弥次さん喜多さんも食べたといわれる川崎宿名物「奈良茶飯」。「京急川崎」駅より徒歩で約5分のところにある創業110年の和菓子屋さん「菓寮 東照」の本店で、現代風にアレンジされた「奈良茶飯風おこわ」がいただけるとの口コミを聞きつけ、お店に行ってきました。
-
散歩で発見!長い時間を感じる場所。幸区「小向マーケット」と「小向八幡神社」
2022.01.01小向町を長い間見守ってきた「小向マーケット」は、1953年(昭和28年)に始まったマーケット。インスタ映えしそうなレトロ感がたっぷりで当時の面影を今に伝えている。現在も営業しているお店はお茶屋さん、お豆腐屋さん、そしてお惣菜屋さんの3軒。「小向八幡神社」が近くにある。