今回ご紹介するのは、鶴見区馬場の住宅地に隠れるようにひっそりとたたずむ和風庭園「馬場花木園」。豊かな自然に囲まれた園内は鳥のさえずりを聞きながら美しい庭園を堪能でき、幻想的な世界に引き込まれる風情です。

私は普段ランニングをする際、必ず訪れています！地元でも珍しい、広大な自然風景と和の歴史を感じさせる雰囲気が魅力の和風庭園ですよ！

馬場花木園は3年前に紹介しましたが、園内の改装工事や旧藤本家住宅のイベントの追加など見違えるようにステキなエリアに変化したので改めて紹介します！

横浜市内でも珍しい本格的な和風庭園

バス停を降り、みゆき商店街に沿って住宅地を進んでいくと雰囲気が一味違う和風庭園の入口が。初めて訪れた人にとっては「まさかこんな住宅地に素晴らしい庭園があったとは？！」と驚きを隠せないはずです。

馬場花木園は横浜市内でも珍しい和風の回遊式庭園で、四季折々の草木や花を堪能できます！

広さはなんと約22,000㎡と庭園としては広大！池を中心に回遊式の庭園の他、茶室、芝生広場、山野草、竹林、旧藤本家住宅など散策・観光にはもってこいです。

駐車場はありませんが入場料は無料、園内は一部をのぞきバリアフリー、ベビーカーや車椅子の貸出があります。

のんびり休憩できるラウンジ・さまざまな体験が満載の茶室

馬場花木園は入口を少し進んだ右先にトイレ・休憩室を兼ねたラウンジスペースがあるので、疲れた際の休憩場所として利用することができます。
また、園内の地図、旧藤本家住宅、近日開催されるイベントパンフレットを自由にもらえるため散策に悩む心配はありません。何か困ったときは、入り口すぐ右にある受付にて管理人さんが親切に教えてくれますよ。

左に見える和の温かみを感じさせる建物は茶室。茶堂、華道、俳句・読書会などの文化活動が行われています。利用手順は電話で詳しく聞くことができます。

利用条件：18歳以上の方（1歳以上の子どもの同伴は不可）
料金：9:30-12:30 2,930円
　　　13:00-17:00　 3,900円
　　　1日　　　　　　6,840円
　　　茶器一式　　　 2,050円

幻想的な雰囲気が広がる草木・花を堪能

ラウンジスペースをさらに奥に進むとイロハモミジやノムラカエデをはじめとしたさまざまな草木・花を見れます！池回りには、サクラ、ハス、ウメ、モミジなどの四季折々の花々が。

さらに奥へ進み登っていくと山野草のエリアへ。緑に囲まれながらフクジュソウやアジサイといった花々を見れますよ。オミナエシやシュウメイギクなどの美しくも立派な草木の観察も可能です。

以前は緑に囲まれたコースは見られませんでしたが、改良工事により散策可能なコースが増えた点はうれしいですね。

まるで絵に描いたような美しい雰囲気に引き込まれる体験！草木・花が好きな方、観光地巡りが好きな方にはぜひ訪れてほしいです！

さらに奥へ進むと山野草や竹林へと続く坂道があります。こちらも改装工事により整備されてできた道ですね。自然に囲まれた道を進むと木の椅子が設置されていて、芝生や池回りを眺めながらのんびり休憩もできますよ！

緑の壮大さを感じさせる竹林・雑木林

山野草のエリアを散策していると、竹林へとつづく階段が見えました。個人的には「馬場花木園」へ来たら必ず訪れてほしい珍しいエリアです。右階段は芝生エリアに続く道、左階段は竹林エリアへとつながっています。

竹林のエリア内の様子。木立から差し込む光は見た人を魅了する素晴らしい風情ですよ。あまりの懐かしさに幼少期に聞いた竹取物語を思い出しました！

階段や道が整備され、風情がありつつ安全に配慮した転びにくい道になっていました。

歴史的景観を堪能できる旧藤本家住宅

園内の東側、竹林・雑木林を降りた先に見えるのは特定景観形成歴史的建造物「旧藤本家」住宅。往時の谷戸田の原風景を彷彿とさせる貴重な建造物で、自然に囲まれながらの景観は歴史的魅力を感じさせますね。

上記の画像は旧藤本家住宅内の様子。当時の暮らしや雰囲気を体験できるコーナーがあります。正面受付にお伺いすれば当時のお話を聞けるので、歴史を体験してみると新たな発見があるかもしれません。

私が旧藤本家住宅内でお話を聞いた際、タイムスリップしたような気分になり興奮を抑えきれませんでした！住宅内の木の温もりや香り、当時の生活の様子を想像でき歴史的、文化的価値を感じられます。

令和元年11月に改装工事により整備されたことで、より趣を感じられ住宅内の見学ができるようになっています！

今回は鶴見区馬場にある和風庭園「馬場花木園」を紹介いたしました。

四季折々の自然を感じながら散策はもちろん、お茶会や季節の催事に参加するのもおすすめ！豊かな緑に囲まれた敷地内で広大な自然の風情・歴史的景観を堪能できる横浜市内でも珍しい和風庭園、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。