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想像以上に本格的な森!鶴見の「獅子ヶ谷市民の森」

2021.09.26

鶴見区と港北区の境に森があることをご存じですか?
以前から気になっていたのですが、なかなか行く機会がありませんでした。
とある日曜日、夫が二ツ池公園に釣りに行くというので、便乗して子どもと一緒に森へ散策に出かけました。

ここは本当に鶴見区でしょうか?

二ツ池公園の最寄りの駐車場から、大型ショッピングモール“トレッサ横浜”方面に15分ほど歩くと「獅子ヶ谷市民」の森に通じる道へ出ました。こんもりした緑が視界いっぱいに広がっています。
「ここは本当に鶴見?」と目を疑うほど、うっそうとした雰囲気。想像以上に本格的な森です。

道なりに沿って歩くと、森への入り口を兼ねた西谷広場(にしやひろば)に着きました。
きれいに整備された石畳の歩道と噴水のある大きな池。テーブルとベンチのセットも。

ここでピクニックをしたら気持ちよさそう。私たちはベンチに座っておやつタイムにしました。

ところで、池の水をよく見ると、澄んでいるのになぜか茶色っぽいのが気になります。池に近づくと、こんな看板がかかっていました。

なるほど、このあたりの地下水はもともと茶褐色なのですね。

実はここから徒歩20分ほどの港北区綱島のあたりには、その昔、大きな温泉街がありました。今でこそ当時のにぎやかな温泉街の面影はありませんが、いくつかある日帰り温泉施設や温泉銭湯はその名残りなんだとか。温泉好きとしては、いつか訪ねてみないわけにはいきません!

想像以上に本格的な森だった

おやつタイムが終わり、いよいよ森へ散策に。
「獅子ヶ谷市民の森」は丘陵地帯なので、森に入るということは、尾根にむかって斜面を登って行くことになります。

登りやすいように階段が設置されていますが、これがけっこうな段差。運動不足の母にはいいエクササイズになりそう…。
ちなみに「獅子ヶ谷市民の森」は、山林の所有者の人たちと契約し、市民の憩いの場として整備、開放しているそうです。
都会に暮らしながら、身近で濃い自然を満喫できるのは、本当にありがたいですね。

5分で終わった私たちの散策

さて、私たちは東屋(あずまや)の脇の階段をのぼって、下谷広場(しもやとひろば)を目指すことにしました。

ところが、歩きはじめて5分もしないうちに、子どもが「かえりたい」といいはじめました。理由を訊ねると「こわい」のだそう。
私たちが登っているのは北側の斜面。すでに夕方近い時刻で、森の中は暗くなりはじめていました。おやつタイムに時間をかけすぎてしまったようです。
残念ですが、今回は引きかえすことにしました。

こうしてわずか5分で終わりを告げた私たち親子の散策。
そのあとは西谷広場で噴水を眺めたり、昆虫を探したりしてから、二ツ池公園の夫に合流しました。予定とはちがいますが、なかなか充実した一日でした。

再チャレンジは冬枯れの季節

でも森の散策ができなかったことはやっぱりくやしい。今度は冬枯れの季節をねらって再チャレンジすることにしました。落葉樹の葉が落ちて、やや見通しがよくなる冬の早い時間なら散策しやすいかもしれません。

もちろん冒険大好きなお子さんなら、いつでも本格的な探検ごっこが楽しめるはず!この貴重な自然をぜひ活用してくださいね。
ただしスズメバチにはくれぐれもご注意をください。

エリア情報

獅子ヶ谷市民の森西谷広場

・住所:神奈川県横浜市鶴見区獅子ケ谷3丁目14
・交通:JR京浜東北線、鶴見線、鶴見駅西口 川崎鶴見臨港バス鶴02系統
 「獅子ヶ谷」下車、徒歩13分、鶴03系統「神明社前」下車、徒歩9分