建築基準法で定められているのは、地震で倒壊はしないというあくまで最低限必要な耐震強度。
建物損傷の可能性やその後の住居への不安があり、安心して住み続けられる保証はありません。
地震時でも防災拠点となる警察署など重要施設と同じ「耐震強度1.5倍」なら、万一のときでも家が家族を守ってくれるのです。
建築基準法の耐震強度の1.5倍(耐震等級3)とは、災害時の拠点となる警察署や消防署と同じ強度で、
「数百年に1度程度発生する地震力の1.5倍の力に対して倒壊・崩壊しない程度」とされています。
地震力とは、一般に地震によって建物などの構造物が受ける力のことです。
メタルジョイント方式によるオリジナルの
木と金物の特製を最大限に発揮。
地震に強い、オリジナル建築工法「パワービルド」
柱や梁には頑丈な構造用集成材を使用し、接合部には専用金物を採用。さらに壁は構造用耐力面材で補完することで、
点と面、両方で建物を支える、優れた性能を発揮する新・木造軸組工法です。
ボルト・ナットを使用しないため、経年による接合部のゆるみを解消し、新築時の性能を長期間にわたって維持することができます。さらに熟練技術を必要とせず、ドリフトピンを打ち込むだけで、施工時のバラツキを無くし、構造設計時の安全性を確保できます。ノンボルトを実現するロストワックス製法による一体成形型の梁受け金物は、強固な接合部を実現しています。
耐力面材で、柱・床・土台を一体化し、ひとつの箱状とすることで、建物にかかる力を全体的に分散し、外力に効果的に抵抗します。建物への力が一点に集中せず、衝撃を和らげることができます。また「筋交い+構造用耐力壁」とパワービルド専用接合金物による強固な接合を採用することで、住まいの耐震性や耐久性を格段に向上させました。
接合用金物は、厚さ6㎜の高強度の「炭素鋼鋳鋼」で、粘り強さがあり、硬さ・引っ張り強さ・衝撃性・耐久性に優れ、車両部品や原子力部品高圧バルブなど精密かつ耐久性を求められる部品に多く使用されています。
構造用集成材は、接着性能、強度性能、ホルムアルデヒド放散量などJAS適合しています。大節、割れなどを除去し、品質を均一化した材料です。無垢材を接着剤で重ね貼りして高圧プレスで圧着、表面を平らに削って製材し、曲げの剛性を測定検査します。
実際に専用金物と構造用集成材を接合したもので、接合強度の実験を行って確認済み。その耐力構造の安全性は、実証されています。
全ての専用金物にジオメットと呼ばれる耐食性の高い特殊な防錆処理を施しています。だから、その機能を長く維持できます。
財団法人建材試験センターが主催する「木質構造建築物の振動研究会」において、工学院大学建築学科・宮澤健二教授の指導のもと、パワービルド工法の実大振動実験が行われました(2006年5月26日、独立行政法人土木研究所にて)。その結果、阪神・淡路大震災の1.25倍※の振動を与えても倒壊しない十分な耐震性能を発揮することが実証されました。
※神戸海洋気象台波の125%加振実験による。