ナイスの分譲マンション、免震構造、125%耐震構造

レイヤードブラウン様式。
豊かさを積み重ね、
麗しきブラウンの層を創る。

新たな住宅デザインの基軸を創るとき、私たちはこれまで先人たちが建築に何を求め、
どう創ってきたのかをつぶさに見つめることからはじめました。
「旧き佳き」を訊ね、いつくしみ、そこから読みとることのできる思想や静かな熱意を感じる。
そして次の時代の「新しき佳き」を創りあげていく。私たちが「レイヤードブラウン様式」で麗しきブラウンの層を創ることは、
世紀を超えた人の英知を積み重ねることでもあったのです。

優雅さの演出

年輪のように、地層のように。
大地の温かさを表現する。

広がる大地を表現するかのように、大らかに伸びる水平のライン。これが幾重にも描かれることにより、永い歳月をかけて自然が創りあげた地層や、あるいは年輪のような層の積み重なりが生まれます。たとえば、世界的な建築家による作品旧帝国ホテルでは、水平なラインを丹念に積み重ねることで、造形物としての美しさと自然との調和を生み出し、そこに刻まれる時間をも表現しています。どこか有機的な起源を想起させるようなこうした「積み重なり」のデザイン。そこに人々は、大地の温もりや、時間軸の豊かさを感じとるのでしょう。この手法は「層」の意味を名に冠した「レイヤードブラウン様式」の基本デザインに活かされています。

優雅さの演出

奥深き陰影と光の造形が、
立体的な表情を与える

奥行きと陰影、立体的な表情を与えることにより、空間の奥深さ、そこにひそむ時間の流れを人々は感じます。旧帝国ホテルのファサード(立面)やヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)にも、この奥行きと陰影を活かした独特の意匠が施されて、建築史に残る作品を生みました。そしてこの立体的な表情に豊かな効果を与えるのが、透き通ったガラスが生みだす光。時間による変化まで計算された光の造形は、建築の彫りの深さとコントラストを印象的に表現し、人の心を惹きつけます。人々の記憶に残るものには、必ずといってよいほど光と影、カタチの織りなす微妙なディテールの競演があり、それがあってこそ時間に風化しない建物がつくられるのです。

神奈川県庁舎

高さと象徴性の演出

重厚に、そして表情豊かに。
色褪せない個性を込める。

輪郭と垂直線、水平線を浮き彫りにし、シンメトリーなフォルムを形造ることにより、建物に重厚感が増し、街の風景として象徴的な存在となるような表情豊かなファサードが生まれます。この手法をフレーミングと呼び、これまでにも建築界を代表する多くの作品で採用されてきました。神奈川県庁舎は、水平と垂直のフレームがファサードから車寄せにかけて表現され、高さと象徴性を感じさせる端正な顔立ちを実現しています。単に枠で面をとるだけでなく、その素材感とデザイン、さらにそのなかのタイルの目地線も活かしながらつくるその手法は、「レイヤードブラウン様式」にも巧みに活かされています。

愛され「残されていく」建築に学ぶ。
歴史に残る建物を、手本として創る。

日本近代の黎明期に建てられた建築が、いまも多くの人々に愛されるのは、それが永い歴史を有するという理由からだけではありません。それがもつデザインや色、ディテールの造り込みが、いまなお人々の心を惹きつけ、憧れを呼び起こすからなのです。「遺す」のではなく、愛されずっと「残されていく」建築であるために。私たちは「レイヤードブラウン様式」で、そうした価値を求めたいのです。

横浜市開港記念会館

誇りと威厳の演出

四季を経て、歳月を重ねるように
味わいを増す凹凸を造作する。

細部までデザインされたディテールの造り込みは、その建築がどれほど大切に創られたかの証でもあります。洋風建築の文化が華ひらいた横浜では、旧関東財務局横浜財務事務所や横浜市開港記念会館など多くの建築に、ディテールが醸す美しさを見ることができます。ファサードの重厚さを印象づける柱に描かれた柱礎の装飾、屋根を縁どるコーニスと呼ばれる帯に描かれた紋様。あるいは窓辺を飾るオーナメント。・・・これらは、垂直軸と水平軸が折り重なる建築のなかで、デザインを引き締めるとともに、細やかな陰影による深みを与え、時間とともに味わいを増していくような豊かさを実現します。「レイヤードブラウン様式」が求めるのは、こうした深みが育てる住まいへの誇り、そして愛着なのです。

ホテルニューグランド

光の造形と高級感の演出

大木の懐へと導かれるような、幾層ものシーンの重なりを描く。

「レイヤー」の言葉が持つ意味は、水平方向に重なる層の積み重なりのほかに、エントランスから住まいへと導かれるまでのシーンの積み重なりをも表現します。旧帝国ホテルや横浜のホテルニューグランドに見られるように、まず高々と構えたキャノピーと存在感豊かなファサードが訪れる人を迎え、扉、風除室、ホールへと連なるシークエンス(景観の連続性)は、幾層にも織り成された空間の奥行きを創造。ヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)で表現されている光のスリットなど多彩な光の造形を巧みに演出することで、より深い物語性が生まれます。水平のレイヤーが森に茂る木々の緑を表現するなら、この垂直のレイヤーはまるで大木の大きな懐に包まれるような、優しく心に語りかけるやすらぎを描きます。