夫婦の個室がある「4LDK」は家庭生活に潤いと豊かさをもたらす。

「4LDK」がまさに理想的な空間であるに違いない。この一部屋の存在が、夫婦の生活に潤いを持たせ、多目的に活用される和室の存在が生活に豊かさをもたらすのである。

「和室」の唯一の欠点をあげるとすれば

「和室」のよさとは

「和室」は極めて汎用性の高い居住空間である。日本の住宅の伝統・文化に支えられてきたこの空間は、時には居間となり、また時には客間としてその機能を果たし、更に夜になると寝室としての機能を発揮してきた。現在のほとんどのマンションがそうであるように、リビングに隣接する空間として位置付けられても、「和室」はリビングを拡大して活用できる空間であり、余暇の空間であり、田舎から両親が上京してきた時などの泊まる空間として、その機能を発揮する。
「和室」のよさとは、まさにこの汎用性・多機能性であると言える。



唯一の欠点は?

この「和室」の唯一の欠点をあげるとすれば、ふすまや障子で隔てられているだけの空間であるということ。例えば、4人家族が3LDKの住居(洋室二部屋、和室一部屋)に住んだ場合、将来的に2人の子供がそれぞれ個室として洋室を占拠し、和室が夫婦の部屋、寝室となるのが一般的だが、この和室はたいていリビングと隣接しているので、布団の上げ下げだけでなく常にきちんときれいにしておかなければならない。しかも、リビングやキッチンと隣接しているとなれば、寝静まった後、キッチンに現れた子供の気配に飛び起きたりするようなことにもなりかねない。和室の汎用性は、裏を返せばプライバシーを確保しづらい、「ふすま・障子のプライバシー」なのである。
和室の持つ汎用性・多機能性を生かしつつ、夫婦のプライバシーを確保できる居住空間を求めるのならば、夫婦の寝室をプラスした「4LDK」がまさに理想的な空間であるに違いない。この一部屋の存在が、夫婦の生活に潤いを持たせ、多目的に活用される和室の存在が生活に豊かさをもたらすのである。


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