出生率は低下傾向にあるものの、一般家庭の平均像は4人家族。

出生数および合計特殊出生率の推移

出生率の低下

出生率の低下が社会問題となっている。
第2次ベビーブーム期の73年をピークに下がりはじめ、09年には合計特殊出生率※注3(1人の女性が生涯平均何人の子供を産むかを推計したもの)が1.37人となり、日本は世界でも最低水準の長男・長女社会となっている。
この出生率低下の原因には、晩婚化や非婚化、教育や住宅事情などによる経済的・精神的負担などが取り沙汰されており、国立社会保障・人口問題研究所の合計特殊出生率の推移からは2015年には1.04人まで低下するとの見通しまである。

平均出生児数・平均理想子供数の推移

しかし、実際の家族数は?

しかし、実態の家族数はどうであろうか。
厚生労働省人口問題研究所が行っている「出生動向基本調査」※注4によると、「夫婦の出生児数は、1940(昭和15)年は4.27人だったものが、1960年代前半には2人台に低下したが、1960年代後半以降は2.09人〜2.20人で安定している。
また、平均理想子供数も調査を開始した1977年から2.5人前後で28年間ほぼ横ばいで推移している。 出生率が低下していると言っても一般家庭の平均像は、やはり「4人家族」なのである。


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